「はらぺこあおむし」の絵本 あらすじやねらいを現役保育士が5つ紹介

絵本

絵本作家エリックカールさんの代表作
「はらぺこあおむし」

この絵本は1969年にアメリカで発行され、世界の63の言語で翻訳されています。
累計発行部数は4400万以上で大大大ベストセラーなんです!
発行から54年経った今でも愛される絵本…凄すぎますよね。笑

作者のエリックカールさんは
この絵本は希望の物語だと語ります。
小さな卵から産まれ、色々なものを食べ、どんどん成長し、きれいなちょうになる。
それはまるで未来に向かって成長する子どもたちの姿と重なりますよね。

それでは詳しく紹介していきます。


あらすじ

葉っぱの上に小さな卵があり、お月様で空から見守ります。

そして日曜日の朝、卵からあおむしが産まれ、食べ物を探し始めます。

月曜日にりんごを一つ食べます。
それから火曜日、水曜日…と色々な果物を食べていき、曜日が経つにつれ食べ物の数も一つ、二つと増えていきます。

そして土曜日、あおむしは甘いお菓子や果物以外のものをたくさん食べ、
お腹を痛めてしまいます。

そしてまた日曜日の朝になり、
あおむしは緑の葉っぱを食べ元気を取り戻します。

たくさん食べたあおむしはお腹いっぱいになりやがてサナギになり、
大きく色鮮やかな羽の生えたちょうへと成長するのでした。

おすすめポイント、ねらい、得られる効果

1.仕掛け


りんごやなしの真ん中には小さな穴が空いており、あおむしが食べた跡をリアルに表現されています。また、リンゴが一つ、なしが二つと増えていくにつれページの幅も広くなるよう工夫をされています。

子どもって穴が空いてると指を入れてしまいがちですよね、穴から出てきた子どもの指があおむしに見えてきます。笑

2.曜日や数


この絵本では、月曜日、火曜日などの曜日や一つ、二つと数も作中に出ており、楽しみながら学べることができます。
この本は学習本ではないのですが、
エリックカールさんはこう語ります。
「絵本とは少しおもちゃで少し本」
良い言葉ですよね。

この本に曜日や数字が出てくるのはそういった作者の思いが表現されてると考えます。

3.食事について


作中には様々な食べ物が出てきます。
果物やお菓子、お肉…など
そんな中、甘いお菓子やお肉を食べすぎたあおむしはお腹を痛めてしまい、緑の葉っぱを食べることでお腹の具合がスッキリとする。
これは個人的な解釈ですが、「食べすぎは良くないよ〜」甘いお菓子やお肉ばかり食べずに野菜も食べよう」と伝えたかったのではないでしょうか?

4.本のサイズ


この絵本のサイズは一つだけじゃないんです。
21.1㎝×30㎝の通常版以外にもとびだす絵本や、しっかりと作られたボート版、大人の手のひらサイズのミニ版などなど…
それぞれの場面やお子様の年齢に合わせて選ぶことができます。
また、中にはあおむしのぬいぐるみとセットになった絵本などもあり、ぬいぐるみと一緒に絵本を楽しめるものもあります。

5.歌


絵本とは一般的に読むものなのですが、
この絵本は歌に合わせて物語を楽しむことができます。
作曲はエリックカールさんではなく、元保育士で、現在シンガーソングライター、作詞家、作曲家、絵本作家、児童文学作家とマルチに活動をしている「新沢としひこ」さんが作曲されました。
読み聞かせが苦手なお子様や0.1.2歳のお子様でも歌があることで集中したり楽しむことができます。

季節、時期や対象年齢


ちょうが登場するので保育園などではに読むのがおすすめです。

文字の長さや言葉を見ると3歳〜が理解しやすいと感じられますが、
先程もお伝えした通り、この本には歌があるのでCDや音楽アプリ、YouTubeなどで流しながら読むと0歳〜楽しめると思います。
言葉の意味は分からずとも鮮やかな色味やリズム感を十分に楽しめるでしょう。
実際僕の息子は0歳6ヶ月ごろからハマっていました!

まとめ


大人気ベストセラーなので、多くの幼稚園や保育園で読み聞かせているところも多いと思います。
絵本選びに迷ったら「はらぺこあおむし」で間違いないとおもいます!
中々話に集中できない…そんなお子様には、飛び出す絵本や歌を活用するのも一つです。

楽しい絵本ライフをお過ごしください、ではまた。

作:エリックカール

訳:もり ひさし

出版社:偕成社

発行日:1976年05月

税込価格:¥1,320



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