
「1,2歳おすすめ絵本」きんぎょがにげた「育つ力・読み聞かせのポイント・遊びの広げ方など教えます」
今回は五味太郎さんの絵本
「きんぎょがにげた」を紹介していきます。
発行部数300万部を突破する名作
この絵本は文字数は少なく、
絵がメインで、逃げるきんぎょを探す絵探し絵本になります。
それでは紹介していきましょう。
あらすじ

金魚鉢で暮らすきんぎょがある日
空を飛んで逃げていきます。
どこにいげた?とにげたきんぎょを追っていきます。
ある時にはカーテンの水玉模様に、
またある時にはキャンディの瓶の中に…
そうしてにげたきんぎょを探す絵本となっています。
絵本のポイント

観察力、集中力を育むことができる
どこかへ逃げたきんぎょを見つけようと
集中してよく観察する力が育ちます。
観察力や集中力を身につけることで、
日々の生活の中で様々なことに疑問を持ち、知ろうとする好奇心が芽生えます。
そうすることで「自ら課題を見つけ解決する能力」すなわち「生きる力」が身につきます。
想像力
作中のきんぎょは空を飛んで色々なところへ行きます。
「魚は泳ぐ生き物」という固定観念にとらわれず、「魚だって空を飛んでいいんだ」と
自由な発想が育まれます。
指差し
「きんぎょさんどこかな?」と探し、
「あ、いた!」と読み手が指を差すと次から読む時に真似して「ここ!」と指差しをしてくれるようになります。
この「指差し」が”大切なコミュニケーション”となります。
指差しをすることで相手に「共有する力」が養われます。
自己肯定感を高める
隠れたきんぎょを見つけることで
「あ!見つけた!」という経験をすることができます。
この「できた」を積み重ねることで自分に自信をもつことができます。
大人へのメッセージ
本来この絵本は1.2歳を対象にしたものですが、実は大人へのメッセージも隠されているんです。
それは“逃げてもいい”です。
一つの場所に囚われず、外へ出てみると知らない世界が待っている。つまり成長につながるということなんです。
実際この絵本のきんぎょも
最初は小さな金魚鉢でくらいしていたけど、
最終的には沢山のきんぎょたちのもとへ辿り着きます。
逃げることで出会わなかった人たちに出会えるかもしれない。そういったメッセージがあると僕は考えます。
読み聞かせのポイント

一対一で読むことをオススメします。
その理由としてはその子のペースでじっくりと楽しむことができるからです。
逆に保育園などの大人数には不向きだと思います。その理由はきんぎょを探しづらかったり、前に来て教えてくれる子が1人来ると続いて他の子も来てしまい絵本に集中しにくいからです。
保育園などで読む場合は自由時間に一対一もしくは少人数で読むことをお勧めします。
遊びの発展
きんぎょ探し(宝探し)などに発展できるでしょう。
部屋や保育室の様々なところにきんぎょ(画用紙などで作る)を隠し、探すと盛り上がりそうですね。
季節や対象年齢
季節
「絵探し」をテーマにするなら年中
「きんぎょ」をテーマにするなら夏
対象年齢
1〜2歳がオススメです。
まとめ

絵本のポイント
きんぎょを探そうとすることで集中力や観察力が上がる。
きんぎょも空を飛べると固定観念をなくし自由な発想が生まれる。
指差しをすることで共有する力を育てる。
見つけた達成感から自己肯定感を育むことができる
逃げることは成長することと大人へのメッセージも込められている
読み聞かせポイント
その子のペースで読めるよう一対一もしくは少人数がベスト!
季節
絵探しをテーマにするなら年中
きんぎょをテーマにするなら夏
対象年齢は1〜2歳
絵本のポイントや読み聞かせ方を知ることで子どもへの伝え方が変わります。
ぜひ日々の育児や保育に役立てていただけると幸いです。
作・絵 | 五味 太郎 |
出版社 | 福音館書店 |
発行日 | 1982/8 |
価格 | ¥990 |
大きさ/ページ数 | 22㎝×21㎝/24P |
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