これはなあに?大人も考えちゃう「やさいのおなか」絵本の内容やねらい、感想などを保育士がレビュー

絵本

今回はきうち かつさんの絵本、「やさいのおなか」を紹介します。

この絵本はこんな方におすすめ!
  • やさいに関する絵本を探している
  • クイズを楽しめる絵本を探している
  • 食育に関する絵本を探している
  • 想像力を育てたい
  • 自己肯定感を高めたい
さわ きょうさく

・保育士歴6年、現在は重症心身障害児のデイで働きながら、絵本作家を夢見る一児の父です。
・これまで子どもに読み聞かせした絵本の数は1000冊以上
・保育園では子どもたちに「絵本の先生」と呼ばれていました。

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内容

かぼちゃやトマト、きゅうりなど全部で11種類の野菜の断面図のシルエットがクイズになっている絵本です。

「これ なあに?」という言葉と白黒の野菜の断面図

次のページにはカラーの断面図と野菜のイラストとその野菜の名称が書かれています。

これを繰り返す絵本です。

何を育てられるか、ねらい

「これなあに?」で知的好奇心を高める(2歳~)

作品の中で「これなあに?」という文章から始まり野菜のシルエットクイズが始まります。

この「これなあに?」といった問いかけをすることでその答えが返ってくることを子どもは理解します。

つまりこの絵本を通して、日々の生活の中の疑問に対して「これなあに?」と問いかけると大人が教えてくれることを理解し、様々なものに興味を持ち、知的好奇心が育てられます。

野菜に興味を持つ(2歳~)

2.3歳の子どもではシルエットを見て何かを想像するのは難しいです。

では2.3歳に読む際の目的としては野菜の名前を知り、興味を持つことです。

この絵本ではこの野菜は「○○」なんだ!と知ることができます。

記憶力を高める(3.4歳~)

繰り返し読むことで段々どの断面図がどの野菜かを覚えてくるでしょう。

というよりかは、登場する野菜の順番を覚える子もいるでしょう。

そんな時は少しアレンジを加え、ランダムにページを開いて聞いてみると違った楽しみ方ができます。

想像力を高める

断面図を見て、「これは何の野菜だろう?」「あれかな?これかな?」と色々と想像し何の野菜か考えます。

そしてわかった時、正解した時、「できた!」と感じ、自己肯定感が高まります。


季節、行事

季節は年中問わず楽しめます。

対象年齢


2歳~がオススメです。

子どもの反応は?

「これは なあに?」というフレーズが楽しいようで、

何度も何度も繰り返し読んでいました!

たまに野菜を見て「あ、トマト」と言って楽しんでいました。

本音レビュー

クイズを出して遊びながら野菜に関心を持てるのはとても良いと感じます

それに初めて見るときは、子どもと一緒になって真剣に考えてしまいます。(笑)

みんなの感想

年長さんから、大人まで、異年齢のおはなし会でも、最初に、よく読ませてもらっています。
クイズのように楽しんだら、その場の雰囲気が和らいで、とてもいいです。

科学絵本としても、いい絵本だと思います。
読後は必ず『おうちのお台所でも、やさいのおなかを見てみてね』と声掛けしています。
絵本の楽しさがと、実体験につながればいいなと思います。

絵本ナビ購入者レビュー

モノクロの野菜の断面図に「これ なあに」
次のページは断面図のカラー版と答えの野菜の絵。
ただこれの繰り返しの本です。
モノクロも素敵だけど、カラーはとても色合いが美しいです。
もの当てクイズですね。
ときどき親の私がわざとトンチンカンに言ったりして子どもに「え~!」とか言わせて楽しんでいます。

実は最近あまり読んでなかったので、うちの子どもにはもう簡単すぎるかも?とよく読む本のコーナーから保存しておく棚へと移動させようと思っていました。
けれど、今日お味噌汁の中からネギの輪切りをつまみあげて「やさいのおなか!」とにっこりしていました。(絵本のネギの断面にそっくりな色合いだったんです)そして夜寝る前に久しぶりに一緒に読みました。

子どもって何気ない日常の中でも絵本で見たこと、感じたことがつながって実体験になって、楽しさになったり、思い出になったり、知識になったりしているのだなぁと思いました。
簡単すぎると思える本も、難しすぎる本もその年齢なりに感じること考えることなど受け止め方が変わっていくものなんですね。

きっとこの本はそんなふうに読者の年齢にも、時代にも変化に惑わされない良い本なんだなと気付かされました。だからたくさんの人から長く支持されているのですね。

今日はもの当てクイズから進化してこの野菜で作るとおいしい食べ物を考えたりしました。

絵本ナビ購入者レビュー

はじめて購入した時、子どもはまだ0歳代でした。
当時は子どもも内容がよく分かっていないみたいだし
読む方も長くて途中で疲れるし購入は失敗だったかな?なんて思っていましたが
1歳~2歳になる頃には絵本の長さなんて感じないくらい、
楽しんで読めるお気に入りの絵本になっていました。

1歳代の頃は白黒のページにかぶりついて楽しむので絵本はよだれまみれ、
2歳を過ぎてからは「これ何?」「これは?」と野菜の名前を尋ねるようになり、
3歳の今では親に向かって「これ何でしょう」「きゅうり?」「ピンポーン」と
子どもの方がクイズを出すまでになりました。

子どもの成長に合わせて、長く楽しめる絵本です。

絵本ナビ購入者レビュー

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2023/4/30の情報

まとめ

内容

野菜のシルエットクイズの絵本

何を育てられるか、ねらい

・知的好奇心を高める

・野菜に興味を持つ

・記憶力を高める

・想像力を高める

・自己肯定感を高める

季節、行事

季節問わず年中楽しめる

対象年齢は2歳~

絵本は大切なコミュニケーションツールの一つです。絵本の持つ意味や育つ力を知り、子どもたちの可能性を伸ばしてあげてくださいね!

作・絵きうち かつ
出版社福音館書店
発行日1997/1
価格¥1100
大きさ/ページ数18.7㎝×21㎝/24P

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